この世界には、『異能者』がいる。
人智を超えたそのちからは多種多様だが、生まれながらに手にしているわけではない。すべて借り物で本来の持ち主は別だ。だから、返さないといけない、正しい持ち主のもとへ。たとえ、その過程に痛みや苦悩をともなっても。
「私、人を殺せるんだ。たぶんね」
異能の回収を頼まれている氷高瑞貴の前に現れたのは、クラスの中心人物、霧江真雛だった。『人を殺せるちから』を持っていると言う彼女は、回収を承諾する。しかし、霧江はある条件を提示してきてーー。
これは異能を手にした人間と、それを返してもらう優しい少年の話。
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