「死に神」に取り憑かれた老舗茶問屋の若旦那・松太郎を守って欲しいと言われ、矢吹平八郎は苦笑した。一月の間に辻斬りに襲われ、大川で溺れかけ、石段を転げ落ちたりと三度も死にかけた。だがいずれも運良くかすり傷で済んでいた。
死に神などこの世にいるはずない。とはいえ給金が良い上に、助けたら礼金間違いなしと『萬屋』の万吉にまたもや乗せられ、依頼を引き受けることに。若旦那に取り憑いているのは死に神ではなく遺恨ではないかと平八郎は睨んだ。ところがその日から若旦那は、犬に追いかけられて再び川に落ちるは、賭場で刃傷沙汰に巻き込まれるはと、更に災難が続いた。
偶々か、あるいは本当に死に神はいるのか⁉︎ 運のない男に纏わりつく不可解な事件に迫る!
コメント
(0)